外壁塗装工事は奥が深い
外壁塗装業者はたくさんあります。しかし、その中でも仕事に対し、本当に情熱を傾けているプロ精神を持つ業者はあまりありません。外壁塗装業者とはいえ、近年は施工するのではなく、営業のみを行う業者も増えています。このような業者の場合、仕事をするのは個人経営や、小さな塗装業者です。このようなシステムで業界が回っているといえばそれまでですが、このような関係だと「工事自体の責任は誰が負うのか?」という問題が出てきます。このシステムが、業界にとっていいのか悪いのかはさておき、営業主体の業者に、外壁塗装工事の奥深さはわからないと思います。外壁塗装には、塗装のテクニック以外にも環境的要素や施工条件など、数々の要素が影響します。この記事を通して、外壁塗装の奥深さの一部を皆様に知ってもらいたいと思います。
なぜ外壁塗装が必要なのか
まずは外壁塗装がなぜ必要なのかをご説明しましょう。奥深い塗装とはいえ、やはり基本を知ることがもっとも重要です。
防水
さまざまなタイプの建物がありますが、そのほとんどは塗装されています。なぜ建物は塗装されているのでしょうか?
塗装は建物以外のさまざまな物にも施されています。車やオートバイは、鉄やアルミなどがよく使われますが、やはり塗装されています。建物の外壁は、コンクリートのほか、サイディングやモルタルといった材料でできています。これらがむき出しだとどうでしょう?そう、塗装は水分から守るために行うのです。車やオートバイを手入れもせずに雨ざらしにするとサビが発生します。同様に建物の場合は、雨風にさらされると傷んでしまいます。外壁に水分がしみこんでしまうと、そこから傷みが進行してしまうので、防水のために塗装が施されています。塗装をすると建物の寿命を延ばせるのです。
美しい外観を保つ
もちろん塗装には美しい外観を保つという役割もあります。建物の強度を保つことも塗装の目的のひとつですが、美しさを保つことは資産価値の向上にもつながります。打ちっぱなしコンクリートのクールな感じもいいのですが、さすがに外壁となるとそうはいきません。
このように塗装には、天候などの外的な影響から建物を守るとともに、美しい外観を保つという役割があるのです。
外壁塗装のやり方
外壁塗装のやり方は、主に3種類です。この3種類をベースに派生的なやり方があります。ここでは基本的な3種類の塗装方法についてご紹介します。
- 吹付工法
- 吹付工法は、エアガンを使って塗料を噴射して塗装する方法です。特定の模様を描きやすいため、新築工事の際の外壁塗装でよく使用されます。塗り替えの場合も模様を描く必要がある場合によく使用されます。
- ローラー工法
- ローラー工法は、塗り替えの外壁塗装工事で非常によく使用される塗装方法です。ローラーを使ってシンプルに作業を行うため、複雑な模様を描くようなことはできません。ただ、塗料をあまり無駄にせずに、きれいに仕上げられるというとても大きなメリットがあります。
- 特殊工法
- 特殊工法は、吹付工法、ローラー工法の両方を用いたり、ハケを用いたりして行う塗装方法です。壁面に繊細なデザインを施すなど、デザイン的な作業が必要な場合に使用されます。上記の塗装方法のいいところを使用し、さらにハケなども用いることで、個性的なデザインも可能です。
外壁塗装用塗料の種類
塗装方法をご紹介したところで、塗料の大まかな種類についてもご紹介しておきましょう。塗料は「水性系塗料」と「溶剤系塗料」に分けられます。
水性系塗料は、扱いが容易で作業しやすいという特徴があります。値段的にもリーズナブルで、溶剤系塗料のような鼻をつくようなニオイがありません。ただし、耐久性や耐候性といった面では、溶剤系塗料と比較すると少し弱さがあります。
溶剤系塗料は、鼻をつくようなニオイがありますが、耐久性や耐候性に優れる塗料です。ただ、取り扱いにやや難しさがあることと、値段的に高めなことはデメリットだといえます。
外壁塗装・知っておきたい豆知識
ここからは、外壁塗装について、知っておきたい豆知識をご紹介します。外壁塗装を依頼する際にきっと役立ちますので、そろそろ塗り替えの時期だという方は、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装業者のこと
- ・地元密着型の業者がベスト
- 外壁塗装業者には、大きく分けて「大手」と「地元密着型」という選択肢があります。冒頭でもお話ししましたが、大手は営業力が強いのですが、作業は下請け任せです。そのため、特定の地域の気候などを知らない可能性があるので注意が必要です。その点、地元密着型の業者であれば、すべてを一貫して行ってくれます。作業後に問題が出るなどした場合でも、すぐに対応してくれます。
- ・訪問してくる業者はダメ
- 外壁塗装業者を名乗る業者で、家に訪問してくる業者の多くは悪徳業者です。すべてとはいいませんが、訪問してくる時点で疑ったほうがいいでしょう。
- ・相場を知り、相手を知る
- 訪問してくる業者ではなくても、悪徳業者は存在します。悪徳業者への対処法として有効なのは、外壁塗装を最低限理解することです。特に相場を知れば、安くも高くも、相場から遠く外れた見積りを提示してくる悪徳業者にだまされることはなくなるでしょう。
- ・「社長が職人」は高ポイント
- 奥の深い外壁塗装は、職人気質の人が経営する会社が信頼できます。営業畑出身の経営者ではなく、塗装のことをよく知る職人出身の社長が経営する会社のほうが信頼できます。
- ・キャンペーンにだまされない
- ほかの作業にもいえることですが、外壁塗装をしっかりと行うには外せない作業があります。あまりにも安い見積りは、大事な作業を行わなかったり、回数を減らしたりしてごまかしている可能性が高いので注意が必要です。
また、悪徳業者の多くが「今だけ値引き!」「特別な塗料です!」などの「キャンペーン」を行い契約に持ち込もうとします。買い物同様、キャンペーンと聞くとつい心動かされるものですが、いいことは何もありません。
塗装のこと
- ・工期は2週間が目安
- 建物の大きさや広さにより異なるのであくまでも目安ですが、塗装工事の工期は2週間ぐらい(100㎡ほどの場合)です。塗装は天候に左右されますので、荒天が続くとこれよりも長引くことがあります。
- ・塗り替えは10年が目安
- 外壁の塗り替えは、新築から10年を目安に行いましょう。外側からはきれいに見えても、水分が内部に浸入している場合があります。時期が近づいてきたら、かならず外壁の状態をチェックしましょう。
- ・新製品は避ける
- メーカーは毎年のように新しい塗料を市場に投入します。メーカーは、天候を考慮し、さまざまな条件でテストを行ってから発売します。ただ、外壁用の塗料は10年程度はその機能を発揮しなければならないものの、新製品の場合、その実績がありません。いくら高い機能性があることがうたわれた商品でも、実績がないのでは心配です。
メーカーのテスト環境と、それぞれの建物が置かれている環境はまったく異なります。塗装を行う面の材質と相性が良くないなど、新製品で塗装して不具合が出るケースはひんぱんにあるため注意が必要です。
まとめ
奥の深い外壁塗装工事について、ほんの少しですが、豆知識を中心にご紹介してきました。良い塗装業者は、愛知県春日井市とその周辺で外壁塗装を行う、職人気質の工務店です。外壁塗装をお考えの方は、ぜひご相談ください。